【プロの普段】自宅で失敗しにくいコーヒーの淹れ方|Nif Coffee小川の手軽なドリップレシピ
今回は、私が自宅でコーヒーを淹れるときに意識している、手軽で失敗しにくい淹れ方を紹介します。
プロの現場では、品質チェックのために豆量・湯量・時間・温度をかなり細かく管理します。
ただ、家で飲むコーヒーまで毎回そこまで厳密にする必要はないと思っています。
大切なのは、豆とお湯の比率、蒸らし、抽出時間。
この3つを押さえるだけで、自宅のコーヒーはかなり安定します。
先に結論をまとめると、
私が自宅で淹れるときは、「豆1:お湯15」を基準にして、蒸らしをしっかり取り、抽出全体を約3分で終えるようにしています。
難しい作法よりも、まずはこの3点です。
毎日続けるコーヒーは、少し自由で、少し気楽なくらいがちょうど良いと思います。
目次
この記事のポイント(先に要点)
- 自宅で淹れるコーヒーは、細かい作法より大事な要点を守ることが大切
- 基本の比率は豆1:お湯15
- 豆20gなら、お湯は約300gが目安
- 蒸らしは豆の1.5倍程度のお湯を注ぐ
- 新鮮な豆ほど蒸らし時間は長めに取る
- 抽出全体は蒸らし開始から約3分で終える
- スケールがない場合は、メジャースプーンとサーバーの目盛りでも代用できる
- そして、どんな淹れ方でも使う豆の品質と鮮度はとても大切
2. 豆とお湯の黄金比は「1:15」
まず一番大事なのは、コーヒー豆とお湯の比率です。
私は自宅で淹れるとき、基本的に豆1に対してお湯15を基準にしています。
1:15の計算例
| コーヒー豆 | お湯の量 | できあがりの目安 |
|---|---|---|
| 10g | 150g | コーヒーカップ1杯 |
| 15g | 225g | マグカップ1杯 |
| 20g | 300g | コーヒーカップ2杯 |
| 40g | 600g | コーヒーカップ4杯 |
この1:15は、浅煎りから深煎りまで幅広く使いやすい、かなり便利な基準です。
もちろん、濃いめが好きなら少し豆を増やしても良いですし、軽めが好きならお湯を少し増やしても大丈夫です。
3. 蒸らしは鮮度に合わせて調整する
次に大事なのが、抽出の最初に行う蒸らしです。
蒸らしは、乾いたコーヒー粉全体にお湯を行き渡らせて、成分が出やすい状態を作るための工程です。
蒸らしの目安
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 注ぐお湯の量 | 豆の重さの約1.5倍 |
| 豆20gの場合 | 30〜40g程度 |
| 新鮮な豆(よく膨らむガスが多い豆) | 40〜50秒程度 |
| 鮮度が落ち着いた豆 | 20〜30秒程度 |
新鮮な豆ほど、炭酸ガスを多く含んでいて良く膨らみます。
炭酸ガスはお湯と豆の接点を減らし、抽出を邪魔します。
そのため、蒸らしを短くしすぎると、お湯が粉に入りづらく、味が出にくくなることがあります。
Nif Coffeeのように焙煎して間もない豆を使う場合は、少し長めに蒸らしをしてあげると、味が安定しやすいです。
4. 抽出時間は約3分を目安にする
自宅で淹れるときに意外と大事なのが、時間をかけすぎないことです。
丁寧に淹れようとして、ゆっくり注ぎすぎると、雑味やきつさが出やすくなります。
抽出時間の目安
| 豆量 | お湯の量 | 抽出時間の目安 |
|---|---|---|
| 15g | 225g | 約3分 |
| 20g | 300g | 約3分 |
| 40g | 600g | 約3分 |
豆の量が多いときは、お湯も多く注ぐ必要があります。
例えば40gの豆で600gお湯を注ぐ場合、いつもと同じ細い注ぎ方だと、時間が長くなりすぎることがあります。
感覚として抽出時間は3分を目指して、お湯は意識的に太く・早く注いで丁度良い感じに仕上がります。
ドリッパーに多くお湯を注ぐと、抽出液が下に落ちるのも早まる傾向があります。
5. 使う道具と準備
今回の動画では、ハリオの円錐型01サイズのドリッパーを使っています。
ただ、同じ考え方は他のドリッパーやコーヒーメーカーにも応用できます。
今回の基本設定
| ドリッパー | ハリオ 円錐型 01サイズ |
|---|---|
| 挽き具合 | 中挽き |
| ミルの目安 | タイムモアC2で22クリック程度 |
| お湯の温度 | 沸騰したお湯をドリップポットへ移して、約93〜95℃ |
| 基本比率 | 豆1:お湯15 |
6. 自宅での基本レシピ
ここでは、自宅で再現しやすい20gレシピを紹介します。
私が普段淹れるときも、この考え方をベースにしています。
20gで淹れる基本レシピ
| 豆量 | 20g |
|---|---|
| お湯 | 300g |
| 蒸らし | 30〜40gのお湯で40〜50秒 |
| 抽出時間 | 蒸らし開始から約3分 |
| 注ぎ方 | 蒸らし後は中心付近にゆっくり注ぐ |
もちろん、毎回まったく同じ味にする必要はありません。
今日は少し濃く飲みたいなら豆を増やす。軽く飲みたいならお湯を少し増やす。そういう調整で大丈夫です。
7. スケールなしで手軽に淹れるコツ
スケールを使えば安定しやすいですが、毎回量るのが面倒な日もあります。
そんなときは、メジャースプーンとサーバーの目盛りを使って、1:15に近い比率を再現します。
スケールなしで考える目安
| 豆の量 | カリタのメジャースプーン1杯を約10gと考える |
|---|---|
| お湯の量 | 豆の約15倍を目安にする |
| 豆が吸うお湯 | 豆と同じ重さ程度のお湯が粉に残る |
| 20gで淹れる場合 | 300g注ぐと、サーバーには約280ml前後たまる |
コーヒー粉とペーパーフィルターは、ある程度お湯を吸います。
そのため、300g注いでも、サーバーにコーヒーが300mlそのままたまるわけではありません。
20gの豆で300gのお湯を注いだ場合、抽出液としては約280ml前後が目安です。
この考え方を知っておくと、サーバーの目盛りだけでもかなり安定して淹れられます。
8. 使うコーヒー豆の品質がとても大事
ここまで淹れ方の話をしてきましたが、やはり一番の土台になるのは使うコーヒー豆の品質です。
どれだけ比率や時間を整えても、豆の鮮度が落ちていたり、好みに合わない豆を使っていると、思ったような味にはなりにくいです。
逆に、鮮度が良く、焙煎や味づくりがきちんと整った豆を使うと、難しいことをしなくてもおいしく感じやすくなります。
まずは、豆の違いを試してみたい方へ
Nif Coffeeのお試しセットは、ふつう・ふかいり・とくべつの3種類を飲み比べできる初回向けセットです。
今回紹介した「1:15」の比率で淹れていただくと、それぞれの味の違いも分かりやすいと思います。
焙煎したてのスペシャルティコーヒーを、まずは少量ずつお試しいただけます。
9. 毎日続けるために、完璧を求めすぎない
コーヒーは、突き詰めるととても奥が深いです。
でも、毎日飲むコーヒーで一番大事なのは、無理なく続けられることだと思っています。
私が普段意識していること
- 比率は1:15を基準にする
- 新鮮な豆はしっかり蒸らす
- 抽出時間は約3分を目安にする
- 細かい作法に縛られすぎない
- その日の気分で濃さを少し変えても良い
プロだからといって、自宅で毎回ものすごく難しいことをしているわけではありません。
むしろ、毎日続けるためには、シンプルで再現しやすい方法の方が良いと思っています。
動画でも詳しく解説しています
この記事は、Nif Coffee小川が自宅で淹れるときの考え方をもとにまとめています。
実際の注ぎ方やテンポを見たい方は、YouTube動画も参考にしてください。
関連リンク
自宅での淹れ方を安定させたい方は、あわせてこちらの記事も参考になります。
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自宅でコーヒーをおいしく淹れるために、難しい作法をすべて覚える必要はありません。
豆とお湯の比率を1:15にすること、しっかり蒸らすこと、抽出時間を約3分に収めること。
そして、品質の良いコーヒー豆を使うこと。まずはこの4つを意識するだけで、毎日のコーヒーはかなり安定します。