【実機レビュー】TIME MORE C5を正直評価
TIME MORE比較(C3)と、おすすめ手挽きコーヒーミルの選び方

記事更新日:2026年|Nif Coffee 代表 小川

今回は、手挽きミルで人気のTIME MORE(タイムモア)から出た新型TIME MORE C5を、私が実際に使ってレビューします。
「C3と何が違う?」「買い替える価値ある?」「おすすめ手挽きコーヒーミルとしてどう?」という疑問に、できるだけ分かりやすく答えます。

TIME MORE C5 実機レビュー

先に結論です。TIME MORE C5は、万人向けというより「刺さる人にはめちゃくちゃ刺さる」タイプです。

  • 浅煎りをよく挽く/硬い豆でも楽に挽きたい → C5が向く
  • 粒度設定を頻繁に変える(ドリップ↔エスプレッソなど) → C5が向く
  • 毎日のドリップを手早く(時短・効率) → C3(C3系)が向く
  • 重さや携帯性を重視 → C3Sが無難

同じTIME MOREでも、C5は「操作性・対応幅」を伸ばし、C3は「効率・軽さ」を取りにいった印象です。

TIME MORE比較|C5とC3の違い(ざっくり表)

TIME MORE C5 TIME MORE C3(C3系)
挽き心地 驚くほど軽い(特に浅煎りが楽) 十分軽いが、C5ほどではない
挽く時間 長くなりやすい(C3比較で約2倍挽く時間が長くなる) 早い(ドリップ中心なら効率的)
粒度調整 目盛り付きで分かりやすい(再現性◎) クリック数を数える必要がある
対応抽出 ドリップ〜エスプレッソまで幅広い ドリップ中心(極細挽きは限界あり)
重量・携帯性 重め&収納袋なし(携帯性は注意) 比較的軽く扱いやすい
おすすめ像 浅煎り好き/設定をよく変える/一台で幅広く 日常ドリップを効率よく/軽さ重視

違い1:本体サイズ・重さ・使い勝手

TIME MORE C5は、C3と比べて本体が太くなっています。直径で数mmの差ですが、握ると体感は「結構太いな」と感じます。
その一方で、太くなった分だけ豆の投入口が広くなって、豆を入れやすいのは地味に嬉しいポイントです。

TIME MORE C5 本体サイズと投入口
本体が太くなった分、投入口が広がり豆が入れやすい。

重量は、C5が約621gでしっかり重いです。体力に自身がある人なら問題ないですが、毎日手に持って挽く場合、重さが効いてくる人もいます。
またC5はオールメタル感が強く、蓋もアルミ。C2やC3で見かけた「蓋が割れた」系の不安が減るのも良いところです。(C3Sは蓋が金属なので改善されている)

違い2:粒度調整ダイヤルの進化(ここが神)

私がTIME MORE C5で一番「買い替え価値がある」と感じたのは、粒度調整ダイヤルの視認性です。
C3だと「何クリック」と数える運用になるので、抽出事に粗さを調節する人ほど面倒になります。

TIME MORE C5 粒度調整ダイヤル 目盛り
0〜15の目盛りが刻印され、現在位置が一目で分かります。
  • いまの設定が「見える」ので再現性が上がる
  • ドリップ→エスプレッソ→ドリップ…の切替が楽
  • 目盛り間にもさらに微調整が効く(細かい詰めが可能)

これがあるだけで、TIME MORE比較の中でもC5の個性がはっきりします。
「粒度をいじるのが面倒で、結局同じ挽き目しか使わない」みたいな人ほど、C5で世界が広がるタイプです。

違い3:挽き心地は軽い。でも時間は伸びる

TIME MORE C5の挽き心地は、ひと言でいうと「めちゃくちゃ軽い」です。
浅煎りの硬い豆って、手挽きだと「ガリガリ感」と腕への負担が出がちですが、C5はそれがかなり減ります。

TIME MORE C5 ハンドルの軽さ

ただし、軽さの理由は「一度に削る量を少なくしている」設計なので、挽き終わるまでの時間は伸びやすいです。

例:15gのドリップ想定で
C3系が約20秒台、C5が約40〜50秒台になるケースがあります。
つまり力は軽いけど、作業時間は長いというトレードオフです。

毎日ドリップを素早く作りたい人にとって、この差は「積み重なる」と結構大きいです。
逆に、浅煎りをよく挽く人や、挽く工程そのものを楽しめる人は、C5の軽さが強いメリットになります。

違い4:エスプレッソまで対応できる

TIME MORE C5は、家庭用エスプレッソマシンに対応できる粒度まで持っていけます。
ドリップ中心の人には関係ない話に見えますが、実はここが「おすすめ手挽きコーヒーミル」としての評価を押し上げるポイントです。

TIME MORE C5 エスプレッソ対応の粒度

一台で、ドリップ・エアロプレス・マキネッタ・(条件次第で)エスプレッソまで幅広く対応できる。
この「対応幅」は、C3Sよりも明確にC5の強みです。

C5の粒度目安|ドリップとエスプレッソのおすすめ設定

ここ、実務的に一番聞かれるので、私の使い方をそのまま書きます。
TIME MORE C5は目盛りが見えるので、「何クリック」よりも覚えやすいのが良いところです。

私のおすすめ目安(まずはここから)

  • ドリップ: 17の目盛り前後(メーカー推奨は10〜14)
  • エスプレッソ: 6前後(メーカー推奨は5〜8)

※同じ「17」でも、豆の焙煎度・鮮度・湿度、抽出器具、注ぎ方で味は変わります。あくまで「迷わないスタート地点」として使ってください。

調整の考え方(初心者向けのコツ)
・渋み/えぐみが出る → 少し粗く(例:17→18)
・薄い/物足りない → 少し細かく(例:17→16)
・酸味が立ちすぎる(狙いでなければ) → 少し細かく、または抽出を短く
・重たすぎる/苦味が強い → 少し粗く、または抽出を短く

特にエスプレッソは、機種や豆の状態に合わせて粗さを変えるのが前提です。
同じ「6」でも、抽出が速すぎるなら細かく、遅すぎるなら粗く。1〜2目盛りずつ動かすと迷子になりにくいです。

注意点:収納袋がない・重い・置くと倒れやすいことも

良いことばかり書いても参考にならないので、正直に注意点も書きます。

  • 本体が重く挽くのも時間がかかるので、沢山の量を挽くには不向き
  • 収納袋が廃止され、保管・携帯のしやすさは落ちた
  • 重心のバランスがあまり良くなく、置いたときに触ると倒れやすいと感じる
TIME MORE C5 注意点

おすすめ手挽きコーヒーミルとしての選び方(迷わない基準)

「TIME MORE C5とC3S、結局どっちがいいの?」と聞かれたら、私はこう答えます。
毎日の中心が“何の抽出か”で決めるのが一番失敗しません。

私はこう使い分けます

  • 浅煎りが多い/腕への負担を減らしたい → TIME MORE C5
  • 粒度を頻繁に変える(ドリップ↔エスプレッソなど) → TIME MORE C5
  • 日常ドリップ中心で、手早く挽きたい → TIME MORE C3S
  • 軽さ・持ちやすさ・取り回し → TIME MORE C3S

迷う人は「自分は粒度をどれくらい変える?」を一回考えるだけで、だいぶ決めやすくなります。

TIME MORE C5とC3S 比較のイメージ

よくある質問(FAQ)

Q. TIME MORE C5とC3S(C3系)は、結局どちらがおすすめ?

浅煎りをよく挽く/粒度を頻繁に変える(ドリップ↔エスプレッソなど)ならC5が向きます。日常のドリップを手早く、軽く使いたいならC3S(C3系)が無難です。

Q. TIME MORE C5のドリップの粒度目安は?

目盛りで迷う場合、私はドリップは「17」前後から始めます(メーカー推奨は10〜14)。渋みが出るなら少し粗く、薄いなら少し細かくが基本です。

Q. TIME MORE C5でエスプレッソはどの目盛りが目安?

私は「6前後」から合わせます(メーカー推奨は5〜8)。ただしエスプレッソはマシン性能・豆の鮮度・湿度・抽出レシピで最適が大きく変わるので、1〜2目盛りずつ調整しながら合わせるのが現実的です。

Q. C5は挽くのが遅いって本当?

体感として遅く感じやすいです。軽く挽ける設計の反面、一度に削る量が少ないため、同じ豆量でも挽き終わるまでの時間が伸びやすい傾向があります。

Q. 粒度調整はC5の方が楽?

楽です。C5は目盛りが見えるので再現性が高く、切替も迷いにくいです。C3Sはクリック数を数える運用になりがちです。

Q. 手挽きミルはどれを買えば失敗しない?

抽出の中心(ドリップ中心か、エスプレッソもやるか)、携帯性、粒度を変える頻度の3点で決めるのが失敗しにくいです。迷う場合は「おすすめ手挽きコーヒーミル総合比較」も参考にすると選びやすくなります。

TIME MORE C5 レビューまとめ
まとめ
TIME MORE C5は「軽さ」と「粒度調整の分かりやすさ」、そして「対応幅」が魅力。
一方で「挽く時間の長さ」と「重さ」は注意点です。
ドリップ中心で日常使いならC3S、浅煎りが多く幅広く遊びたいならC5。私はこの基準でおすすめしています。